ベトナム国内の実証設備の稼働開始と現地法人設立のお知らせ
株式会社アグリツリー(本社:福岡県那珂川市、代表取締役:西 光司、以下、当社)は、ベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)国内において 7 つの実証設備の稼働を開始しました。またベトナムにおいて現地法人の設立が完了しました。
当社は、2018 年創業以来、農業と地域社会の活性化のために「食とエネルギーがまわる未来 / Food and Energy to Every Corner of the World」をパーパスに掲げ、日本国内でソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の導入コンサルティング、設計・資材開発調達・施工・維持管理、農業を行ってきました。ベトナムにおいては、環境省「脱炭素社会実現のための都市間連携事業(福岡県 x ハノイ市)」(2021 年度~現在)をはじめ、 独立行政法人国際協力機構(JICA)「途上国ニーズと民間技術マッチングに係る情報収集・確認調査」(2021年度)及び「中小企業・SDGs ビジネス支援事業~ビジネス化実証事業~」を通じて、継続的に現地での事業化可能性調査を重ね、現地機関(ベトナム中央政府、地方行政、学術機関、民間企業)とも強い関係性を構築してきました。
ベトナムの農水産業では、気候変動の影響による高温障害、葉焼けや土中水分の蒸発量の増加が課題となっています。ソーラーシェアリングの太陽光発電パネルによる部分的な遮光は、高温や強すぎる日射から農水産物を守る「気候変動への適応」効果が期待でき、農村における分散型再生可能エネルギーインフラとしても大きな可能性があります。当社は、2025 年に九州大学(福岡市)、ベトナム国家農業大学(ハノイ市)、カントー大学(カントー市)と連携のもと、ベトナム北部・中部・南部に計 7 つの実証設備を設置し、ソーラーシェアリングが農水産物生産へ及ぼす影響の学術知見を獲得し、環境と生産性評価の方法を
開発します。合わせて、農水産物生産現場における新たな JCM 方法論を検討すると共に、ベトナム農業環境省・ベトナム農業計画予測研究所とソーラーシェアリング導入ガイドラインの共同策定にも取り組んでいます。
これらの知見を活かして、ベトナムにおいても農業と地域活性化のためになるソーラーシェアリングを拡大するためにホーチミン市に現地法人である Agritree Vietnam Co., Ltd.を設立しました。ベトナムにおいても日本と同じようにソーラーシェアリングの導入サポートから維持管理までを一気通貫で提供できる体制を構築して参ります。
今回のプレスリリースを通じて、当社の挑戦をいつも応援してくださるみなさまに、心より深く御礼申し上げます。
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